「ボヒーニ湖」からブレッド湖へ
小さな郵便局と赤い公衆電話があるところ、そして小さなスーパーマーケットがあるところで、自由時間になる。
この近くにスロベニア最高峰のトリグラフ山(2864m)を登頂した4人の登山家の銅像がある。
雨は相変わらずしとしと降っているが、それが幻想的な風景を作り出して、登山家達の偉業を想像させてくれる。
この辺りのポストは黄色だ。
郵便局にスロベニアの可愛いお土産やポストカードも売っている。
準備の良い仲間は自分宛のシールを作ってきていてここの消印が欲しいといって、切手を買い絵はがきを日本へ出していた。
(なるほどそういう手があったか!)
公衆電話はTELEFONがELEFONになっていて、思わず「くすっと!」と笑ってしまった。
そしてまたバスに乗る。
雨のためバスの窓からの景色ははっきりしないが、添乗員さんのガイドの内容で大体はわかる。
ブレッド湖への道は狭いが、次々展開してゆく景色は素晴らしい。
そして途中の
「これぞスロベニアの景色」
というところで写真ストップがあった。
リンゴの花々が咲き、教会が静かに存在し、
昔から使われているコゾレット
(収穫した麦や干し草を掛けて乾かすのに用いる木のはしご)、
緑の丘にひっそりと佇む野のキリスト像。
まるで絵画の風景が目のまえにあった。
また一路サヴァ渓谷を走りいよいよ目的地へ
「ブレッド湖」
「アルプスの瞳」と称されるこの湖の景観は、17世紀から既にリゾート地として人々を魅了していた。
ガイドブックによれば(絵のように美しい。
この使い古された表現が陳腐に響かず、説得力を持って迫ってくる場所の一つがブレッド湖である)
とあるが、残念ながら今日は望めそうにもない。
ここには2つの見所があるそうだ。
その一つが「聖母マリア被昇天教会」
ブレッド湖のシンボルともいえる。
もう一つは後から行くブレッド城だる
手漕ぎボートに乗って湖を渡る。
このボートの漕ぎ手は職業を守るため地元の青年しか許されていない。
爽やかな青年がオールを上手く操り、イラさんと話しながら漕いでいる。
今はホテルになっている「チトー大統領の元別荘」だった白い建物を見て、湖に浮かぶ唯一の島に降りる。
そして99段の石段を登り頂上にある「聖母マリア被昇天教会」へ。
この教会は土、日になると結婚式が多く、男性は妻になる女性を抱いてこの99段の階段を上がらねばならない。
立派に上れれば、終生幸せな夫婦になれるという言い伝えがあるそうだ。
昔から今も、男性は歯を くいしばって上るそうである。
「聖母被昇天教会」
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この教会は8~9世紀に出来て17世紀に現在の白い塔を持つバロック様式の教会へと改築された。
1800年代から絵葉書の定番となりスロベニアを代表し、ブレッドこのシンボルとなって来た。
鐘を鳴らすと幸せになれ、願いが叶うという鐘楼は、1534年に建てられた。
もちろん結婚式でも鳴らすのである。
私も、そして2人の娘を持つ運転手のグラチアードさんも鳴らした。
教会内の祭壇には聖母マリア像が祭られている。
フレスコ画も美しい。パイプオルガンもミサの時は演奏される。
小さいが綺麗な教会である。
そしてまた、手漕ぎボートに乗って湖畔に帰り、レストランで昼食をとった。
メニューはマスのグリルで、赤ワインとよく合っていた。
いよいよ、メインのブレッド城へ向かった。 つづく
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